お仏壇を初めて購入される方には色々と疑問に思うことがあると思います。「購入時期」「お仏壇の大きさ」「設置場所」など。
そこで、ここではお仏壇を初めて購入される方へ注意すべきポイントをご紹介したいと思います。

■お仏壇の購入時期

初めてお仏壇の購入をお考えの場合、多くの方はご家族がお亡くなりになられた時ではないでしょうか。その場合、一般的には「四十九日法要」までにお仏壇とお位牌が必要となります。※浄土真宗は、お位牌は用いずに法名軸又は過去帳を用意します。
ただ、ご家族がお亡くなりになられてから四十九日法要までに購入しなくてはならないとなるとなかなか忙しいはずです。ゆっくりと考えて購入したいと思われる場合は「初盆」や「一周忌法要」までに購入されると良いでしょう。


■お仏壇の大きさを考える

お仏壇には大きなものから小さなものまで、さまざまな大きさのものがあります。大きさを決めるには、まずどこに置くかを決めるのが先決です。置く場所が決まれば、どれくらいのサイズのお仏壇を購入するかが必然的に決まるでしょう。

【サイズを決めるときの注意点】

@扉のことを考える
ほとんどのお仏壇に扉がついています。普段、扉は開いた状態になりますので、扉を開いても邪魔にならないサイズのお仏壇を選びましょう。

A玄関や廊下の幅を考える
お仏壇を家の中に運ぶのに通過しなくてはならないのが玄関や廊下です。そこをきちんと通過できるサイズを選ぶようにしてください。

B将来を見据えたサイズを考える
近頃よくあるのが「大きなお仏壇から小さなお仏壇への買い替え」です。お仏壇は決して安いものではありません。そのため、できるだけ買い替える必要のないものを選ぶべきだと思います。現在は賃貸物件にお住まいで、将来的に引っ越すことも考えられる場合もあるでしょう。どこに引っ越しても問題なく収まるサイズが好ましいでしょう。

■予算を決める

お仏壇の価格は幅広いものです。そのため、事前にある程度の予算を決めておくことも大切です。ちなみに、お仏壇購入の平均予算は全国的に50万円前後と言われています。


■お仏壇の種類を知っておく

お仏壇にはいくつかの種類があります。昔ながらの伝統的なものが「金仏壇」です。うるし塗りと金箔の豪華なお仏壇であり、高級な日本製のものと比較的安価な海外製のものがあります。「金仏壇」の場合、宗派によって形、デザインが違いますので、ご自分の宗派にあったものを選んでください。

「唐木仏壇」は紫壇・黒壇・鉄刀木(タガヤサン)・桜・欅・桑などの、天然木を用いている美しいお仏壇です。宗派によるデザインの違いはありません。黒檀や紫檀などの高級木材が多く使われるほど高級品で耐久性があり、逆に印刷やプリントなどの安価なものも販売されています。

「家具調仏壇」は最近、最も人気の高いお仏壇です。リビングや洋間にもマッチする家具のようなモダンなデザインが特徴的です。ただし、デザイン重視で製作されているので、伝統的な「金仏壇」や「唐木仏壇」と比較すると、耐久性が劣る場合があります。宗派によるデザインの違いはありません。