香典はお香料という意味です。
香典とは、仏の霊にたむけるお香料という意味です。
昔は、各自が香を持っていって、それを焚いて供える仏様に対する六種供養の一種でした。
六種供養とは、華(花)・塗香(香を供える)・焼香(香を焚く)・灯明・水・飲食のことです。
今日では、香そのものを持参することはなくなりましたが、かわりにお香料というかたちで現金を包むようになりました。
弔事用は重なることを避け一枚で包む。
香典の包み方には、一定の決まりがあります。
折り方は、二枚重ねの慶事用と違って、香典用は「重ねる」ということを避けるため、一枚紙を使って包みます。まず、お礼を紙の中央に置き、左右を折ります。このとき、向かって右、左の順に折ります。つまり左が表になるようにします。つぎに下を先に折って上の折りをその上にかぶせます。左右と上下の折りが逆になると慶事用になるので注意します。
表書きの下に名刺を貼ってもよい。
表書きの下には、小さめの字で自分の氏名を書きます。これらの文字は哀悼の気持ちを現わすために、薄墨で書くのが正式とされています。
しかし、かわりに名刺を貼ってもかまいません。その場合は、表書きの左下に貼るようにします。
住所・氏名・金額を忘れず書く。市販の香典袋に記名する時は、遺族の方と親しい間柄であっても必ずフルネームを書きます。「吉田」「鈴木」だけでは、わからないことがあるからです。
また住所の記入を遠慮する人がいますが、これも遺族や関係者が整理する時に困ることになりますので、記入しておくのが遺族に対するエチケットです。金額は内袋の表中央に、漢数字で書きます。
あらかじめ書く欄が印刷されている場合は、そこに書きます。
哀悼の気持ちをこめてお香典を郵送します。
通夜・告別式ともに出向けない場合は、「現金書留」にて香典を郵送します。
その場合は、現金を弔事用の金包みに入れてからにします。その際、必ず出向けない理由と故人を偲ぶ旨の手紙を添えるようにします。
電報為替で香典を送る、または銀行に振り込むようなやり方は、香典の趣旨にそぐわないのでしないようにします。
*地方の風習・習慣により作法が異なる場合がございます。必ずご確認ください。