@床の間写真
床の間の隅にある明かり窓を利用したお仏壇の製作をご依頼頂きました。
M様は弊社のホームページを見てお問合せを頂きました。
ご自宅にお伺いしお客様のご要望をお聞きしたところ、床の間の隅にある「あかり窓」の前にお仏壇を安置して、差し込む光がご本尊の後光のように見えるお仏壇が欲しいとのお話を頂きました。
光が差し込むようにするには、背板は摺りガラスなどを使用するしかありません。初めての経験で少し戸惑いましたが、お客様と寸法、デザイン等の打ち合わせをし、後日ご提案をさせて頂くことになりました。
A完成イメージ画像合成写真
まずは図面を作成します。次に出来上がった図面をもとにイメージ画像を製作しました。お客様宅の床の間の写真に画像を合成し、より完成に近いイメージ画像ができました。
完成したイメージ画像をお客様にご確認頂きました。お客様とご相談の結果、本体は最高級の輪島塗、内部は金箔仕上げにすることになりました。背板と棚には強度面を考慮した結果、アクリル板を使用して製作させて頂くことになりました。完成したイメージ画像と図面をもとに製作に取り掛かります。
B別注輪島塗仏壇 ご納品写真
普通のお仏壇とは全く仕様が違う為、木地は徳島の家具職人さんへ製作を依頼しました。上に塗る漆の厚みやアクリル板寸法等、細かい打ち合わせを経て、希望通りの木地が完成しました。その木地を弊社輪島工場に搬入し、漆塗りの作業に取り掛かります。輪島塗の最高技法「本堅地、天然漆蝋色仕上げ」を施しました。
鏡のように美しい塗面が完成しました。
内部の金箔は最高級の「縁付金箔1号色」を使用し、背板には摺りガラス調のアクリル板を、棚にはガラス色というアクリル板を採用しました。上部にはご本尊様を照らすLEDダウンライトを取付け、また羅網と呼ばれる金属を手打ちで加工した飾り金具を取付けました。シンプルなお仏壇に豪華さが加わりました。
約6ヶ月の製作期間を経て無事にご納品させて頂きました。
M様、この度はお仏壇の製作をご依頼頂きまして誠にありがとうございました。
シメノではお客様のご要望に合わせた別注品の製作を承っております。近年、製作させて頂いたお仏壇をご紹介させて頂きます。